アップルとマイクロソフト、仮想通貨へ新たな動き

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 IT大手のアップルとマイクロソフトが、BC(ブロックチェーン)開発者向けのツールセットを強化している。アップルは暗号化関数のフレームワークであるクリプトキットを発表予定で、マイクロソフトはスマートコントラクト監査ツールを開発中だ。

 アップルのクリプトキットは、「安全で効率的な」暗号化操作のための新たなフレームワークとなる。これにより、開発者は近日公開されるiOS13向けアプリでハッシング、鍵生成、暗号化といった一般的な暗号作業を行えるようになる。

 クリプトキットは以下のような作業工程の円滑化を目指している。

 ・暗号学的に安全なダイジェストの計算・比較。

 ・公開鍵暗号方式を用いたデジタル署名の作成・評価、鍵交換の実施。

 ・暗号化やメッセージ認証といった操作のための対称鍵の生成。

 こうした機能によって、アップルのユーザーはアイフォーンのようなiOSデバイスに自身の秘密鍵を保管・保持できるようになる。

 一方マイクロソフトは、べリソルというアジュール・ブロックチェーンを用いたイーサリアムETH)向けスマートコントラクト監査ツールを発表した。これはプログラミング言語のソリディティ向けの検証ツールだ。このソフトウェアは、セキュリティチェックの自動化でコードの監査処理を効率化する。

 マイクロソフトのブログ記事では、「自動化された一連の検査によってべリソルは反復作業を迅速化し、顧客に影響を与える可能性を心配せずに素早くバグを捕らえることができる」というアジュール・ブロックチェーンのエンジニアであるコディ・ボーン氏の発言が取り上げられている。

 スマートコントラクトの形式的検証はハードウェアやソフトウェアを作製する際に問題となることが多く、その作業には高度な技術を持つ人物が求められる。

 マイクロソフトの研究員であるシュバンドゥ・ラヒリ氏は、「制作ソフトでの形式的検証の利用には高度に専門化した形式言語とツールに精通した人物が必要とされ、非常に複雑な検証作業を検証ツールによって機械的に処理できる作業に分解するために、開発チームは多大な教育費と多くの場合数人年の投資を負担している」と説明した。

 同チームは、べリソルのようなツールが、多額の損失を出すスマートコントラクトのミスを防ぐ一助となることを期待している。べリソルはまだ試作段階だが、完全にオープンソースなので興味のある人はギットハブで確認できる。

 こうした動きは、BCベースのシステムに対する技術系大手企業の熱意が高まっている証拠だ。フェイスブックやJPモルガンといった企業も既にネイティブなBC活用サービスの開発を進めている。マイクロソフトは5月にも、ビットコインBTC)BC上で動作し毎秒数万回の操作を可能にする分散型の公開インフラであるION(アイデンティティ・オーバーレイ・ネットワーク)の立ち上げを発表している。

 しかし、調査会社ガートナーの最近のレポートによると、既に実装されている事業向けBCプラットフォームの9割は「競争力と安全性を維持し陳腐化を避けるために18カ月以内に交換する必要がある」という。

(イメージ写真提供:123RF)

This story originally appeared on cryptonews.com.

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