【特別鼎談:仮想通貨の正体】Vol.2 「お金をデザインする」とは

編集部

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本コンテンツは、マネックス証券が6月10日に開催したセミナー「仮想通貨の正体」の一部内容をもとに、マネックス仮想通貨研究所が編集、作成しております。セミナーは、松本大、和田晃一良、大塚雄介による鼎談形式です。
コインチェックのYouTubeチャンネルで、セミナーの内容をご視聴いただくことが可能です。


金銭価値以外のデータ、属性を付随させられることによるお金のデザイン

(進行)
『お金の正体』の中でも、誰が、誰にお金を送るといった情報を付随してお金をデザインする、という例がいくつか挙げられていますが、これは現在の技術でも可能なのでしょうか?

(和田)
どこまでやるかにもよるのですが、この本の中だと……

例えば、親が子に送金したとして、その子は使い道が制限されている。遊びには使わずに、参考書を買うことや、学費を払うことに制限するためのお金にする、そういうデザインができるという話が紹介されています。そういったことも、技術的には可能だと思います。

まだまだ難しい面もありますが、例えば仮想通貨の1種であるイーサリアムという通貨だと、ビットコインとは違って、かなり柔軟にそのイーサリアムという通貨自体を扱うことができます。どういう意味かと言うと、プログラミングのような形で扱うことができるということです。

そうなると、ある意味プログラムで表現できることは、何でもできてしまいます。送金先を制限することや、いつからいつまでに使わなければいけないようにすること、逆に10年後から使えるようにすること、といったことがプログラムによって可能になります。

(進行)
日本はタンス預金が多いと言いますが、いつまでしか使えない、というような、そういう期限付きのお金だったら、使わざるを得ないということになりますよね。そうやって、どんどんお金を巡らせる可能性もあるということでしょうか?

(松本)
紙幣でもできます。私が麻生大臣だったらやりますね(笑)。お金が回らないことが一番良くないので、この1万円札は2025年までしか使えないとか、そうすると使わざるを得なくなるので。あるいは、それを超えたら価値がなくなるとか。

ちなみに今、彼(和田さん)が言ったことは、券面の債券と非常に似ています。券面型の債券であれば、これは本しか買えません、と書けるわけですよね。小切手でも、「ペイアブル誰々」と書きますが、特定の人向けの小切手ですと、他の人が銀行に持って行ってもお金にならない。

私はエンジニアではないので、金融的に考えると、小切手とか券面型の債券をイメージし、それを改ざんできない形で、デジタルで再現したものが、トークン、仮想通貨なのではないか、と思います。そう考えると、すごく似ているので。

(和田)
ひとつ別の観点で、プログラミングでそれを実現できるっていうのは、何がいいかと言うと、強制力が働くところです。券面に書くというのも、強制力はある程度ありますが、あくまで当事者同士での意識の問題と考えています。法律で制限することはもちろんできますが、抜け道を使うこともできてしまうと思います。

その点、ブロックチェーンに代表されるような通貨では、プログラミングし、使途を制限するようなデザインをしてしまえば、それを覆すことはできません。暗号学的にそれだけ難しいということが証明されているので、そういった強制力があれば大丈夫という前提において、社会のシステムができます。(技術やルールが)破られる心配はしなくていい、ということがメリットになります。

(進行)
あとは、どういうデザインが考えられるのか、という点について、大塚さんに伺ってみたいと思います。

(大塚)
この業界が難しいと思うのは、プログラミングの面と、どう動かしていくかという金融面の両面を理解してデザインしていくことだと思っています。

サトシナカモトの論文は、その両面が非常にうまくワークしているので、これだけ多くの人々が(ビットコインを)使っているのだと思っています。両面を理解しながらやっていくのは難しいとは思いつつ、そこさえうまくデザインできれば、新しいエコノミーを作っていけるのではないかと思っています。


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