テザー、価格急落に続き時価総額10位に転落、不安未だ拭えず

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仮想通貨の一種で、ステーブルコインであるTether(テザー/USDT)が下落を続けている。安定した値動きが期待されるステーブルコインの存在意義が問われている。

ステーブルコインは、法定通貨などの安定資産によって価値が担保され、価格がその資産に連動する仮想通貨のことである。一般的にビットコイン(BTC)などの仮想通貨はボラティリティ(価格変動率)が高いが、ステーブルコインは値動きが安定するとされ、実用性の面からも期待されている。今回は、ステーブルコインの特徴であるボラティリィティの低さが覆された形となった。

USDTは、Tether(テザー)社によって発行されている。同社は、同社に入金された米ドル(準備金)と同量のUSDTを発行している。逆にUSDTが入金され、米ドルが出金された場合には、その分のUSDTを破棄することで、価値を安定させる仕組みだ。理論上は1USDT=1米ドルとなる。

しかし、CoinMarketCapによると、USDTは5日の5時頃、4日の15時と比べて5%ほど下落し、1USDT=0.95ドルとなった。その後は回復し、1ドル付近まで戻している。

USDTについては、信用問題がたびたび報じられている。市場で流通するUSDTと同額分の米ドルを、実際にはテザー社が準備金として保有していないのではないか、といった見方だ。取引所に対しては、USDTを安売りしているのではないかとの意見もある。また、経営層が同じBitfinexのウォレットから大量に送金があったことに関して、価格操作を目的としているのでは、との疑惑も生じている。

テザー社は1日、バハマが拠点のDeltec Bankの口座残高を公表している。こうした対応で、同社は、USDTについてデューデリジェンス(価値やリスクの調査)を行い、十分な準備金を同行に預託しているとして、信用を裏付けようとしていた。

しかし6日になって、ブラジルの大手新聞社O Globoが、同行に贈収賄の疑いがあると報じた。サンパウロに拠点を構えるDersaの元社員Paulo Vieira de Souza氏は、2,500万スイスフランを送金したとされるが、ブラジル当局の調べによると、資金は最終的に同行に送られていた可能性があるとしている。

CoinMarketCapによると、USDTの時価総額は4日までに、それまでの9位から順位を1つ落とし、10位となっている。記事執筆現在、これまで10位だったMonero(モネロ/XMR)が9位となっている。

こうしたUSDTの信用の失墜もあり、その他の米ドルに連動するステーブルコインにも注目が集まっている。True USD(TUSD:時価総額46位)やUSD Coin(USDC:時価総額55位)、Winklevoss兄弟が手掛けるGemini Dollar(GUSD)など、次なるステーブルコイン・トップの座は虎視眈々と狙われている。

(画像は「Tether」ウェブサイトより)

執筆者:編集部

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