方向感に乏しい展開。BakktのBTC先物取引に関する続報に期待 Crypto Market Weekly 1月18日号

松嶋真倫

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今週の相場動向

相場回顧 BTCは悪材料相次ぐも底堅く推移

BTCは先週に悪材料が相次いだことで週初より売りが先行した。

BTC=39万円付近で軟調な推移となる中、突発的な大口売りによって一時的に大きく下落する場面も見られたが、Bakktの先物取次業者買収等を好感してか、買戻しによりすぐに価格を戻した。その間強い動きを見せたTRONによって連れ高した影響もあるだろう。週後半にかけては、ETHのハードフォーク延期や海外取引所のハッキング報道により上値が抑えられるも、決定的な売り材料とはならず週足では小幅下落となった。

ETHはハードフォークの延期を嫌気して売りが強まりBTC建てでも下落した。

今週のトピックス

来週の相場予想

来週の相場予想

BTCは方向感に乏しい展開となるか。現在の落ち込んだ価格水準では、投資家が短期的な売買に動くインセンティブが小さく、少しの材料では相場が上にも下にも振れない状況となっている。

市場全体として様子見ムードが強まる中、決定的な材料が出るか、痺れを切らした大口投資家が仕掛け的な売買に動くかしない限りは、相場が大きく動くことはないだろう。BakktのBTC先物取引開始に関する追加的な情報に期待したい。

直近高値としてBTC=40万円、直近下値としてBTC=38万円が引き続き意識される。

来週のトピックス

  • Binance Blockchain Weekがシンガポールで開催。(1/19-22)
  • Blockchain Gamer Connectsがロンドンで開催。(1/21-22)
  • CME先物BTCF19最終取引日。(1/25)
  • STO Future Conferenceがシンガポールで開催。(1/25)
  • 業界関連動向

    規制動向 インドのオンラインバンクもまた仮想通貨関連口座を凍結・閉鎖

    1/15、インド初のオンラインバンクDigibankが仮想通貨関連の口座を閉鎖していることがTwitterユーザーの投稿で明らかになった。投稿によれば、仮想通貨ブローカーやトレーダーとの疑わしき取引を確認後、口座はすぐに凍結され、30日以内に閉鎖されるという。

    昨年4月にインド中央銀行(RBI)は、消費者保護やマネロン防止の観点から国内商業銀行に対し、仮想通貨取引に関わる個人・企業への銀行サービスの提供を禁止する声明を発表した。それ以降、インドでは銀行口座を介した仮想通貨取引が極めて難しくなった。しかし、政府とRBIは仮想通貨・ブロックチェーンの技術的可能性に一定の理解を示しており、その規制方針を巡っては今なお議論が行われているところである。

    仮想通貨に関して不透明な状況が続くインドだが、市場規模が大きいだけに政府決断による市場への影響は必至と見られる。引き続きインドの規制動向には注視が必要である。

    技術動向 ETHのConstantinopleハードフォークが脆弱性発見により延期

    1/15、ETHのConstantinopleハードフォークが実装予定を数日前にして延期された。その理由は、ブロックチェーン監査機関ChainSecurityによって、今回のアップデート内容に含まれるスマートコントラクトの手数料計算方式の変更(EIP-1283)に、セキュリティ上の脆弱性が発見されたからである。

    彼らの報告によれば、EIP-1283によってガスコストは改善されるが、その副作用として攻撃者によるコントラクト操作が容易となり、特定のアドレスから何度も送金が繰り返される(リエントランシー攻撃)危険性があるという。このリエントランシー攻撃はEthereumClassic誕生の契機となった2016年のThe DAO事件の手口と類似している。

    今回のハードフォーク延期を受け、各クライアント開発者らは緊急アップデートのリリースやダウングレードを勧める等対応に追われている。次なる実装予定時期は未定となっており、開発者会議を通じてバグ修正を含めた今後の対応方針が決定されていくと思われる。

    個別企業動向 大手マイニング企業Bitmainがオランダの事業所閉鎖を決定

    1/14、大手マイニング企業Bitmain社が事業見直しの一環でオランダの事業所を閉鎖することを決定したとCoindeskが報じた。報道によれば、オランダでは主にマイニングプールBTC.comの運営と開発が行われていたが、現在は閉鎖に向けて準備を進めているとのことである。

    Bitmain社は昨年12月にイスラエルの開発センターを閉鎖すると発表し、今年1月には米テキサス州におけるマイニング事業の縮小が報じられた。このような動きの中、業界では従業員を半分に削減するという大規模なリストラ計画が噂され、先日各メディアが報じた創業者2名の退任についても真偽不明のままとなっている。相次ぐ悪報道に同社への不信感は日に日に強まるばかりだ。

    ビットコイン価格の低迷を受け、事業の縮小・撤退と対応は様々だが、多くのマイニング企業が事業の見直しを余儀無くされている。これを機に、ネットワークを正常に保つ為にも、今後は仮想通貨ビジネスの持続性について深く議論していかなければならない。

    コラム 高熱を出して世間的な仮想通貨”熱”の冷え込みを改めて感じた

    ふと目を覚ますと、全身に重りを付けたかのような倦怠感に襲われた。暖房の効いた室内にいるはずなのにどこか雪山にいる感覚。寒い、さむい、さぶい。布団に包まりながら頭の中で何度も言葉を繰り返す。できる限りの防寒対策をして寒さを耐え忍んでいると、少しずつ身体が温かくなってきた。温もり、と呼べる心地良さは束の間で、どう言うわけか今度は暑さが見る見る増していく。暑い、あつい、あづい。全身から汗が滲み出る。まるでアフリカの砂漠にいるようだ。いや、寒暖差ありすぎて風邪引くわ。(ピピピッ、39.6℃。)そう思った時には私は高熱を出していた。

    高熱で寝込んでいる間、身体的な熱とは打って変わって、仮想通貨に対する世間的な”熱”(=注目度)はすっかり冷え込んでいると改めて感じた。わかりやすく投機熱に湧いた2017年を振り返れば、1週間という短い間にも相場は時々のニュースに反応し大きく揺れ動いた。しかし、今ではほとんどが無反応かつ動きが小さい。確かに2017年は異常な”高熱”だったかもしれないが、今は少し”低体温”すぎではないだろうか。ロードマップ遅延や小規模ハッキング等が常態化している既存層とそもそも業界に無関心な潜在層、両者立場に違いはあるが、共通しているのは業界に対してどこか冷めていることである。

    “高熱”の時に見る相場はボラティリティが高すぎてあまりに辛い。逆に”低体温”の時に見る相場は動きがなさすぎて意識が薄れる。もう少し市場参加者が増え世間的な”熱”が高まれば、相場に動きも見られて私が退屈することもないのに。そんなことを考えているうちに、僕の熱は下がっていた。やっぱり、辛かった。早く仮想通貨市場も”平温”に落ち着いてほしいものである。

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