イーサリアム「コンスタンティノープル」成功、変更点と今後の予定とは

編集部

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  • 当初の予定より約1ヶ月半遅れて、ハードフォーク「コンスタンティノープル」が成功
  • 分岐した新たなブロックチェーンが使用されているが、通貨ETHは変わらず
  • 取引を停止していた取引所も、サービスを順次再開
  • 今後もPoSへの完全移行に向けて、アップデートを予定

1日に、イーサリアムのアップデートである「コンスタンティノープル」と「セントピーターズバーグ」が実施された。当初は1月16日の予定であったが、1ヶ月半程遅れての実施となった。現在までのところ、特に問題は報告されていない。

イーサリアムは、当初より「ワールドコンピューター」を目指すために、4段階のアップデートが発表されていた

  1. フロンティア(2015年7月:イーサリアムの発表)
  2. ホームステッド(2016年3月:スマートコントラクトのリリース、開発者を増やすための取組み)
  3. メトロポリス(2017年9月から実施中:PoWからPoSへの移行の準備)
    • ビザンチウム(2017年9月:セキュリティ、プライバシーの向上)
    • コンスタンティノープル(今回:次期アップデートのための機能改善)
    • セントピーターズバーグ(今回:付帯作業)
  4. セレニティ(未定:PoWからPoSへの完全移行)

これらのアップデートは全てハードフォークが伴い、その後は、分岐した新たなブロックチェーンが利用されるが、仮想通貨ETHが分裂することはない。ただし、イーサリアムの入出金は、各取引所やウォレットサービスのアナウンスを確認してから行う必要がある。現在のところ、国内の全取引所がETHに関連するサービスを再開している。

アップデートでは、開発コミュニティが管理するイーサリアム改善提案(EIP) に準じ、以下の機能変更が実施された。

コンスタンティノープル

  • 計算方法の変更と作業効率化による、手数料(ガス)の低減(EIP145、1052)
  • アドレスに関する機能追加による、開発の応用性拡張(EIP1014)
  • 第4アップデートのための施策「ディフィカリティボム※」を1年延期させ、準備期間を設ける(EIP1234)
  • マイニング報酬を3ETHから2ETHへ減額し、次期アップデートのために、マイナー規模の調整を図る(EIP1234)

ディフィカルティボムとは、ブロックチェーンが分岐した際に、古いブロックチェーンにおけるマイニングの計算難易度を極端に上げる施策だ。これによりマイナーは、経済合理的に新たなブロックチェーンをマイニングするようになる。

セントピーターズバーグ

  • テストネットを利用した、コンスタンティノープルとの同時アップデート処理(EIP 1283の削除)

アップデートによる影響として、マイナーはマイニング(計算)からステーキング(保有)に切り替えるタイミングの目安ができ、その準備を始めるだろう。また機能追加と手数料低減により、DApps(分散型アプリケーション)の開発と普及が進むことが予想される。

今回のアップデートにより、イーサリアムは、承認アルゴリズムをPoWからPoSに切り替えるための本格的な準備段階に入った。PoW(プルーフ・オブ・ワークス)とは、マイニングの計算量に応じて新たに発行されるトークンが付与される仕組みで、ビットコインBTC)などが採用している。一方PoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、保有量が多ければ多いほどディフィカルティ(採掘/計算難易度)が軽減される仕組みだ。

PoSを導入することで、電気代などのエネルギー消費の削減や51%攻撃リスクの軽減、マイニング集中化の解消などの効果が期待できる。現在主流になりつつある承認方法のひとつだ。

PoSへの完全移行に備え、イーサリアムでは現在2つの機能追加が提案されている。

  • キャスパー :PoSを安全に稼働させるためのルール
  • シャーディング:スケーラビリティ問題(主に処理速度)を解決するための並列分散処理

これらの機能追加の時期や詳細はまだ決定されていない。最終段階のアップデートであるセレニティの前に、今回のようなアップデートが再度実施されることも考えられる。

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