オーガーの欠陥を悪用した市場操作が発生、バイナンスが警告

編集部

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仮想通貨プロジェクトであるオーガー(REP)に設計上の瑕疵(かし)があり、悪意のある参加者がそれを利用し市場操作をしていることを、バイナンスリサーチが報告した

オーガーとは、大衆の集合知を利用して未来を予測するプラットフォームを提供するプロジェクトだ。2015年に運営者であるforecast財団が、オーガーの構想を元にICOを実施し約530万ドルを調達した。

その後、2016年に仮想通貨REPを発行し、2018年7月にイーサリアムのブロックチェーン上でサービスを開始した。

バイナンスリサーチは、大手仮想通貨取引所であるバイナンスによる仮想通貨やブロックチェーンの調査メディアだ。仮想通貨の格付けや価格分析、ブロックチェーンの解説などが掲載されている。

今回バイナンスリサーチにより発表されたオーガーの瑕疵は、予測するテーマの終了日時と実際に確定する終了日時を、意図的に異なるものに設定できてしまう点だ。実際に悪意のある者により市場操作されていたケースは以下の通りだ。

「3月31日23時59分59秒時点でイーサリアムの価格は以下のどれになるか」というテーマに対して以下の選択項目が挙げられた。

  1. 0ドルから100ドル
  2. 101ドルから1000ドル
  3. 1,001ドル以上

しかし実際に確定した時間は、4月1日の午前1時59分59秒であった。

オーガーでは、参加者が予測したいテーマにETHを掛けることで、未来予測が行われる。まずテーマと選択項目が決まると、次に項目ごとに「シェア」と呼ばれるトークンが発行される。そして参加者は、ETHで各シェアトークンを売買し、最終的に正解であったシェアトークンのみがスマートコントラクトによりETHに換金される。また不正解であったシェアトークンの価値はゼロになる。この際に人気のあるテーマはシェアトークンの価格が市場原理により上昇しやすいため、先行参加者は金銭的に有利となる。

今回のようにテーマと事実が異なる場合は、無効なテーマとなりシェアトークンの価格は平均化されてしまう。そこで悪意のある参加者はわざと時間をずらし、また簡単に予測できるテーマを設定した。さらに自己売買を繰り返すことで市場の賑わいを演出し、それにより参加者を増やしシェアトークンの価格を上昇させようとした。そして最終的に、無効なテーマとして平均価格となったシェアトークンが換金され、不当に利益を得ていた可能性があるという。なお上のケースでは(2)のシェアトークンが圧倒的に人気であり、このシェアトークンを価格上昇後に購入した参加者は損を被ったことが予想される。

今回の報告でバイナンスチームは以下のように言及した。

「現在のオーガーは、曖昧なテーマや情報がしばしば使用され参加者の混乱を招いている。さらに時間帯や通貨などの単位基準が明確にされておらず、未来予測として正確性を欠く恐れがある」

オーガーは半年前からこの問題について認識しているが、具体的な改善はまだ実施していない。

(画像はhttps://medium.com/@AugurProjectより引用)

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