5月15日実施ビットコインキャッシュハードフォークの変更点は?分裂せずスケーラビリティ改善

編集部

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15日の深夜に実施されるビットコインキャッシュBCH)のハードフォークで、シュノア署名が導入されスケーラビリティ(容量の拡張性)とセキュリティが向上することをBitcoin.comが発表した

ビットコインキャッシュは、日常の決済に特化するために一昨年の7月にビットコインからハードフォークをして誕生した仮想通貨だ。しかし、開発コミュニティ内で意見が割れたことにより、昨年11月のハードフォークの際に、さらに通貨の分裂が発生し、既存の開発者らによるビットコインキャッシュABC(BABC)と、それに反対する側のビットコインキャッシュSV(BSV)が誕生した。その後の覇権争いBSV側の問題行為により、現在はBABCがオリジナルのビットコインキャッシュとして認識されている。今回アップデートされるのはBABCの方だ。

今回ビットコインキャッシュは、機能拡張のためにハードフォークを行う。ハードフォークはブロックチェーンがアップデートする際に、発生する分岐のことだ。分岐後は新しいブロックチェーンについてマイニングが行われ、古いチェーンは終息しアップデートは完了する(その際、コミュニティの意見相違が起きると、上述のように通貨の分裂が発生するケースがある)。

今回の機能拡張でシュノア署名が導入されるが、これについてビットコインキャッシュの開発者であるMark Lundeberg氏が詳細を解説している。Lundeberg氏によれば、主に以下の3点の変化が起こるという。

  1. ブロックサイズが4%削減
  2. マルチシグの利用下では最大20%の容量削減
  3. スマートコントラクトのセキュリティ強化

署名技術とは、データ送受信の際の本人認証のことだ。ビットコインキャッシュでは、送金データであるブロックに署名を含めることで認証し、コピーを防止している。しかし、以前より署名のデータサイズがスケーラビリティに影響すると問題視されていた。そこで今回、新たにシュノア署名が導入されるに至ったという。

シュノア署名の特徴は、既存の署名よりデータサイズが小さく、また複数の署名を集約できることだ。結果的にスケーラビリティが改善されるとしている。さらに、署名の集約を応用することで、スマートコントラクトの内容が特定されにくくなり、安全な契約が行われるようになるという。

Lundeberg氏は以下のようにコメントしている。

「ハードフォーク後に多くの開発者が新しいバージョンに対応することで、シュノア署名を使った送金は少しずつ増える。最終的にはより速く、効率的な支払い手段となるだろう」

なお、今回の機能拡張を含めたビットコインキャッシュのロードマップも公開されている

ブロックチェーンにおいて機能を向上させることは将来的に重要である一方、影響力が大きいためにその過程でトラブルも起こり得る。前回のハードフォーク時の覇権争いを引きずっていたコミュニティを見ての判断化、SBIVCは顧客資産の安全性を最優先するために、4月16日にBCHの取扱いを廃止にすることを発表している

また、各取引所が今回のハードフォークに備えて、取引を一時停止するなどの対応予定を発表している。Coincheckでは、15日17時頃を目安にビットコインキャッシュの入出金を一時停止する予定だ。

(画像は「Bitcoin Cash」ウェブサイトより)

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