ビットコインのマイニング消費エネルギー、金や銅の採掘の2倍以上

編集部

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仮想通貨をマイニングするのに必要なエネルギーが、同価値の金や銅に比べて2倍以上であるという内容の論文が5日、オンライン誌のNature Sustainabilityに掲載された

同論文は「1ドルのビットコインをマイニングするのに必要なエネルギーは、同価値の金や銅に比べて2倍以上」と題し、Oak Ridge科学教育研究所のMax J. Krause氏と米国環境保護庁のThabet Tolaymat氏により執筆された。ビットコイン(BTC)などの仮想通貨をマイニングするために消費される電力は、貴金属を採掘するために必要な電力の2倍以上である、と主張している。

同論文の研究によると1ドルの銅、金、プラチナを採掘するのに必要な電力はそれぞれ4、5、7MJ(メガジュール)なのに対して、1ドルのビットコインをマイニングするのに必要な電力は約17MJだという。アメリカの一般家庭での平均的な電気代である1kwh(≒3.6MJ)=13セントで計算すると、約0.6ドルにもなる。

ビットコインの他にも、同論文ではイーサリアム(ETH)ライトコイン(LTC)、モネロ(XMR)の消費エネルギーが計算されており、それぞれ平均7、7、14MJであるという。アルミニウムを除き、金や銅といった天然資源を採掘するよりも、仮想通貨のエネルギーコストは高い。


(「Nature Sustainability」より)

これまでにも、仮想通貨のマイニングにより消費されるエネルギー―については、様々な研究が発表されている。しかし、今回の論文のように、他の採掘で消費するエネルギーと比較した研究は新しい。ブロックチェーン上での取引の認証作業は、報酬としてコインを得られることから金などの採掘作業と似ているのでマイニングと呼ばれるが、天然資源の現実の採掘作業以上に、エネルギーを消費してしまうようだ。

特にビットコインやモネロなどの通貨は、技術的な承認アルゴリズムにプルーフ・オブ・ワークス(PoW/仕事量に応じた証明)を採用しているため、消費電力は大きい。そうした中、イーサリアムがPoWからプルーフ・オブ・ステーク(PoS/保有量に応じた証明で一般的にPoWに比べて消費電力は少ない)への移行を検討するなど、技術面から消費電力を抑えようとする動きも見られる。こうした現実的な問題と仮想通貨がどう向き合っていくかは、今後も大事な問題だろう。

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