投資家心理再び悪化。直近下値BTC=38万円付近に警戒 Crypto Market Weekly 1月25日号

松嶋真倫

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  • BTC価格は急騰急落しながらも週足では横ばい推移。
  • 米国CBOEが政府機関閉鎖を理由に仮想通貨ETFの申請を取り下げたことで、市場センチメントが再び悪化。当面、下値への警戒が必要。
  • Bitmain社とBitcoinSVコミュニティとの緊張緩和が示唆されたことでBCHが上昇し、BTC価格の上げ圧力に。

今週の相場動向

相場回顧 BTCは急騰急落しながらも週足では横ばい推移

BTCは、週初に急騰急落の場面はありながらも、方向感に欠き週足では横ばい推移となった。

この急騰急落に関しては、韓国取引所Coinnestの資金流出が関係したという声やBitfinexとTether社による価格操作によるものだという声などが聞かれるが、真相は定かではない。週後半にかけては、NASDAQのCEOによる前向き発言やBCH連れ高が影響してか上昇する場面も見られたが、1/23に米CBOEの仮想通貨ETF申請取り下げが明らかになると一転して売りが強まった。しかし、市場に織り込み済であった部分が大きく影響は限定的となっている。

BCHは、Bitmain社がブログ内でBitcoinSVとの対立を否定したことを好感してか、強い動きとなり週足でフィアット建てBTC建てともに上昇した。

今週のトピックス

  • ETHのConstantinopleハードフォークは2月末頃まで延期。(1/18)
  • 中国清華大学、Ripple社と提携しブロックチェーン奨学金プログラムを開始。(1/18)
  • 楽天、4月に決済事業子会社を新設しグループ再編を行うと発表。(1/18)
  • 韓国取引所Komidの幹部2名が取引高偽装で懲役刑。(1/18)
  • 英国MercuryFXがxRapidを用いた国際送金実験に成功。(1/18)
  • UAEとサウジアラビアが国際送金に用いる独自通貨を立ち上げ。(1/19)
  • 韓国取引所Coinnest、誤って巨額の仮想通貨を無償配布。(1/21)
  • 英国で「Bitcoin Baby」という題の教育費寄付広告が話題。(1/21)
  • スイスのFalcon Private Bankが直接送金可能な仮想通貨ウォレットを導入。(1/21)
  • SBIグループ、カード型ウォレット開発企業に投資。(1/21)
  • NASDAQのCEOが仮想通貨に対して前向きな見解を示す。(1/21)
  • Bitmain、2018年を振り返りBCHハードフォークに言及。(1/21)
  • 国際決済銀行(BIS)がPoWシステムに関するレポートを発表。(1/21)
  • Huobi、2019年前半に独自ステーブルコインのローンチを予定。(1/22)
  • ウォレット企業Bitcoin.comがBitcoinSVの一部機能サポートを発表。(1/22)
  • ロンドン証券取引所、香港仮想通貨取引所にトレード技術を販売。(1/22)
  • Coinbase、SWIFTによるクロスボーダー送金機能をサポート。(1/22)
  • R3、欧州大手金融グループINGとのライセンス契約を発表。(1/22)
  • スイスのダボスで世界経済フォーラム年次総会が開催。(1/22-25)
  • 米ペンシルベニア州当局、仮想通貨ビジネスに関するガイドラインを発表。(1/23)
  • 米CBOE、政府機関の閉鎖を理由に仮想通貨ETF申請を取り下げ。(1/23)
  • Bitfury、ライトニングネットワーク決済の促進ツールを発表。(1/23)
  • BinanceがOTCトレードデスクを立ち上げ。(1/23)
  • シンガポール規制当局、規制違反のトークン募集を警告。(1/24)
  • ニューヨーク金融当局、州内業者2社に新たにビットライセンスを付与。(1/24)

来週相場予想

来週の相場予想

BTCは軟調な推移となるか。仮想通貨ETFの承認時期が完全に不透明になった今、投資家心理が再び悪化している。

依然ロング優勢の状況は変わらないが、今週はそれを差し示すようにショートを積む動きが優勢であった。Bakktの先物取引開始が別の買い材料として注目されるが、米国情勢を見ればその期待が薄いことがわかるだろう。年初荒れた株式為替市場も落ち着きを取り戻し、仮想通貨市場を大きく動かす要因が現状見当たらない。そのような中で価格を伸ばす為には、取引所のサービス拡充によりどこまでユーザー参入を促せるかが重要となる。

来週も突発的に価格が上下振れることがあるかもしれないが、直近下値として意識されるBTC=38万円付近に警戒したい。

来週のトピックス

  • AraConが独ベルリンで開催。(1/29-30)
  • Decentralized Summitがオンライン開催。(1/29-30)
  • Japan Blockchain Conferenceが横浜で開催。(1/30-31)
  • Block Confexがホーチミンで開催。(1/30)
  • Zilliqa、ネット上でロードマップに関する質問会を実施。(2/1)

業界関連動向

規制動向 英国FCAが国内の仮想通貨規制に関するガイダンスを発表

1/23、英国金融当局(FCA)が国内の仮想通貨規制に関するガイダンスを発表した。

このガイダンスでは、仮想通貨をExchangeトークン、Securityトークン、Utilityトークンの3つのカテゴリーに分類し、それらが既存の規制下で対応可能かを示している。その中で、FCAの監視下に置かれると指摘されたのは、やはりSecurityトークンであった。金融サービス・市場法で定められた特定投資に該当し、金融商品として見なされる可能性が高いとのことである。その他、Utilityトークンであっても電子マネーに該当する場合にはFCA管轄下に置かれるだろうとの見方が示された。

FCAは、4/5まで今回のガイダンスに関するパブリックコメントを求めている。その後、公的な意見を踏まえた上で、正式に国内の仮想通貨規制の方針を明確化していく予定だ。
世界各国が米国の動向を見守る中、先陣切って規制を明確化することで欧州他国の指針となり、業界の発展に寄与することを期待したい。

技術動向 The Linux FoundationがHyperledger Gridをリリース

1/22、ブロックチェーンのオープンソース技術開発を進めるThe Linux Foundationが、新たなサプライチェーン構築のソリューションとなるHyperledger Gridを発表した。

Hyperledger Gridは、分散型サプライチェーンのスマートコントラクトやクライアントインターフェイスの開発を促進する為の、ライブラリやデータモデル及びSDKで構成されている。これは開発の為のフレームワークとして機能し、開発者は自分の業界や市場に最も適した形でアプリケーション開発を進めることが可能になる。

サプライチェーンはブロックチェーン活用の代表的なユースケースとして注目されており、今もなお業界を問わず多くの企業によってその実証実験が行われている。その代表としてIBMは食品や金属、エネルギー等様々な業界への応用を目指して日々研究に励んでいる。

分散型サプライチェーンは、上述の通り様々な実験が行われながらも、未だに実用化段階には至っていない。今回のHyperledger Gridのリリースによってその実用化に向けた動きが加速することを期待したい。

個別企業動向 Bithumbの親会社が米国OTC上場会社と合併に向けた覚書を締結

1/22、韓国大手取引所Bithumbの親会社であるBlockchain Exchange Alliance(BXA)と米国OTC市場に上場している投資会社Blockchain Industries(BCII)が、合併に向けた覚書を締結したことが明らかになった。両社は今後3/1迄の合併を目標に話を進めていく。

今回の合併は、リバースマージャー(逆さ合併)と呼ばれ、米国では新規株式公開(IPO)に並ぶ上場戦略として一般に認知されている。未上場企業は上場企業と合併することで、従来の長く複雑な上場プロセスを回避しながら、資本市場へのアクセスが可能になる。

BXAのCEOはプレスの中で「北米地域では大きな成長の機会があり、この合併により質の高い結果が期待される」と述べている。ゆくゆくはニューヨーク証券市場やNASDAQ市場への上場を目指しているという情報も出回っており、実際にこれが実現されればBithumbが仮想通貨取引所として北米におけるプレゼンスを高める契機ともなるだろう。

コラム 生田絵梨花の写真集を堪能しながらふと考えた

1月22日、この日が何の日か思い浮かぶ人はいるだろうか。そう、乃木坂46いやミュージカル女優である生田絵梨花の誕生日だ。そして、2019年同日に彼女の2冊目となる単独写真集「インターミッション」が発売となった。初版20万部と女性ソロ写真集としては講談社史上最多初版部数となる話題の一冊だが、恥ずかしながら私もすぐに購入した。なぜなら私は彼女のファンだからだ。

仕事が終わり家に帰り彼女の写真集を堪能しながらふと頭の中で考えた。ファンコミュニティ内だけで流通するようなトークンであれ、デジタルコレクションの可能性を秘めたNFT(代替不可能なトークン)であれ、「生田絵梨花トークン」があれば絶対に欲しい。そして、それを手に入れる為であればCDの購入も厭わない。おそらく生田絵梨花ファンはみんな同じ気持ちだろう。もはや握手券やグッズがトークン的な役割を果たすAKBグループだが、時代を常に先取りするヒットメーカー秋元康に、近い将来のトークンビジネス参入を期待してしまった。

同時に、生田絵梨花のミュージカルチケット販売には、買い占め・転売防止の為にブロックチェーンを使うべきだとも考えた。私は悲しいことにこれまで一度も彼女のミュージカルチケットの抽選に当たったことがない。これが正当な抽選であれば私も納得するが、演劇チケットは音楽チケットに比べてダフ屋対策の面で遅れをとっており、今尚悪意ある買い占め・転売行為が横行している。人気絶頂の生田絵梨花が出演ともなれば、通常価格の数倍でチケットがやり取りされることも珍しくない。私のような本当のファンにチケットが行き届くよう、欧州を中心に実用化が進むブロックチェーンを使った電子チケットが、日本でも早く普及してほしいと思う。

以上、写真集を見ながら仮想通貨・ブロックチェーンのことを考えるあたりいよいよ職業病かと思ったが、全てを見終える頃には「生ちゃん、可愛い」という感想で頭の中は埋め尽くされていた。ニューヨークを舞台に色とりどりのショットが満載で、まるで「生田絵梨花」という演劇を見ているような気分になることができた。ファンではない人も彼女のことを好きになる、そんな一冊である。是非書店でお買い求めを。

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