仮想通貨を安全に保管するには

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みなさんの中には、「仮想通貨は本当に安全なのだろうか」といった疑問を持っている方がいらっしゃると思います。「取引所がハッキングされた」「ビットコインが盗まれた」といったニュースは、今でこそ少なくなってきたものの、一時は頻繁にメディアに取り上げられていました。

しかし、それはビットコインを安全な管理できていなかった結果であり、ビットコインそのものに問題があるというわけではありません。

ウォレットの特徴を理解し、適切に使い分けることで、より安全に管理することができます。

仮想通貨のウォレットとは

仮想通貨業界で言う「ウォレット」とは、仮想通貨を入れておく物、つまり財布のことを指します。

たとえば、仮想通貨取引所で買ったビットコインは、一般的には取引所のウォレットに保管されています。そのビットコインは、自分の持っている別のウォレットに移動することができます。

ウォレットにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。もちろん複数のウォレットを持つこともできるので、安全性の高いものや、すぐに操作が行えるものなど、用途に合わせて適切に使い分けることが大切です。

公開鍵/秘密鍵とは

そもそも仮想通貨を安全に保管するというのはどういうことかと言うと、秘密鍵を安全に保管すること、と言い換えることができます。

仮想通貨は、基本的に情報が暗号化された状態で取引が行われます。このとき、暗号化を行うための情報を公開鍵、暗号化された情報を復元するための情報を秘密鍵と言います。

公開鍵は銀行口座のようなものなので、誰に知られても問題ないものですが、秘密鍵はパスワードのようなもので、他人に知られてはいけません。実態はどちらも、英数字などが組み合わさったランダムな文字列です。

仮に第三者が秘密鍵を知ってしまった場合、持っているビットコインが知らない間にどこかへ送金されていた、といったことも起こりうるので、注意が必要です。

これから紹介するウォレットは、この秘密鍵を保管する方法、と言うこともできます。

ウォレットの種類

ウォレットは大きく分けると2種類、さらにそれぞれが2種類の、合計4種類に分けることができます。まず大きな括りとして、ホットウォレットとコールドウォレットに分けることができます。

ホットウォレット

ホットウォレットは、インターネットに常時つながっているウォレットのことを指します。

いつでも手軽に送金や決済が行えるため、利便性が高いことがメリットとして挙げられます。反対に、常にインターネットにつながっているため、悪意のある者によって、秘密鍵が盗み出されるリスクもあります。

ホットウォレットは、大きく2種類に分けることができます。取引所のウォレットとオンラインウォレットです。

取引所のウォレット

取引所のウォレットは、その名前の通り仮想通貨取引所が管理するウォレットです。取引所で買ったものを保管するには一番お手軽ですが、取引所全体でのウォレットであり、多くの資金が集まっているためハッカーに狙われやすいという特徴があります。

また、取引所が秘密鍵を管理しているため、リスクは取引所にゆだねられます。万が一取引所がハッキング被害にあったり、破綻したりした場合、資産が戻ってこない可能性もありますから、他のウォレットと比べリスクが高いと言うこともできます。

逆に言えば、セキュリティ面で信頼できる取引所を選ぶことが大切です。

オンラインウォレット

オンラインウォレットは、取引所ウォレット以外の、オンラインで保管するウォレットを指します。デスクトップPCで操作するものや、スマートフォンのアプリケーションとしてインストールして操作するものなどがあります。オンラインウォレットには個人の資産だけが入っているため、取引所のウォレットのようにまとまった資産として狙われやすいわけではありません。ただし、常にインターネットに接続している状態なので、注意が必要です。

オンラインウォレットには、たくさんの種類があるので、この中でもご自身にあったものを選ぶことができます。日本語に対応しているもの、パスワードが二重、三重にかかっているもの、使い勝手がいいものなど、何を重視するかによって、選び方は変わってきます。

コールドウォレット

コールドウォレットは、普段はインターネットにつながっていないウォレットのことを指します。送金をするときなど、必要な時のみオンラインに接続します。

そのため、ホットウォレットよりも情報が盗み出される危険性が低いです。その反面、送金したいときにすぐに送金することができないなど、ホットウォレットと比べて利便性は劣ります。

コールドウォレットも、大きく2種類に分けることができます。ペーパーウォレットとハードウォレットです。

ペーパーウォレット

ペーパーウォレットは、紙に仮想通貨の秘密鍵を印刷して管理するウォレットを指します。秘密鍵を他人に教えなければ、資産が盗まれることはありません。実体のある形で保有できるため安心感がある、という特徴も、メリットのひとつです。

ただし、間違えて紙を捨ててしまったり、なくしてしまったりすると、資産が動かせなくなってしまいます。

ハードウォレット

ハードウォレットは、端末の中で秘密鍵を管理するウォレットを指します。最初の段階で、デスクトップPCなどの別の端末に接続して設定を行います。以降はそのハードウォレット内で、秘密鍵を管理します。

さらに、ほとんどのハードウォレットでは、管理されている秘密鍵が、さらに暗号化されて保存されています。そのため、最もセキュリティレベルの高いウォレット、管理方法であると言われています。

ハードウォレットの中には、万が一秘密鍵を紛失してしまっても、自分にしかわからない情報を使って、復元できるものもあります。
  

ウォレットの選び方

ここまでで4種類のウォレットを紹介しましたが、それぞれに特徴があることがわかったと思います。実際にウォレットを使うときは、すべてのウォレットを使う必要もないですし、またどれかひとつだけを使う必要もありません。

ご自身が仮想通貨を持つ目的や用途に合わせて、安全性を理解した上で、適切なウォレットを選びましょう。以下では、その例をご紹介します。

長期投資や貯蓄として仮想通貨を保有する方

長期投資では、頻繁に取引したり、資金を動かしたりすることはないかと思います。そうした場合、利便性が低いことはそれほど問題にならないので、セキュリティレベルの高いコールドウォレットを選ぶとよいでしょう。

もちろん安全性の高いハードウォレットがよいですが、ハードウォレットを購入するにもお金がかかります。それが気になる方は、ほとんどの場合無料で作成できるペーパーウォレットを使うのがおすすめです。

短期間で何度も仮想通貨を取引する方

短い期間で何度も買ったり売ったり、取引を行う方は、すぐに売買ができる利便性の高いウォレットが適しています。取引所で取引するのであれば、そのウォレットに入れたままにすることが、最も便利です。

ただし、取引所のウォレットはハッカーに狙われやすいことを念頭に入れて、信頼できる取引所を選ぶことが大切です。また、必要な金額を入れておくようにしましょう。

決済を行うために仮想通貨を保有する方

実店舗やオンラインストアで決済するために保有されている方も、すぐに取引が行えるホットウォレットがおすすめです。取引所のウォレットからは送金できないことがあったり、独自のルールで時間がかかったりするため、それ以外のオンラインウォレットを使いましょう。

こちらも同様に、必要な金額だけ入れておく方が安全です。

まとめ

仮想通貨ウォレットにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。ハッキングのリスクはありますが、その仕組みを理解することで、リスクを最大限にヘッジすることができます。

ご自身の用途と照らし合わせて、最適な方法を選択し、安全に保管することを心がけましょう。

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